留学関連用語明解!
▼ メルマガ【実践留学道場】に掲載されました分の総まとめです▼
最後に、理解度確認テストもついています。
Sunday,
February 15, 2004リリース
Sunday,
July14, 2013アップデート
留学関連用語明解![目次]
============
1.◎ Academic Advisor【掲載】
2.◎ Academic Degree/Academic Year【掲載】
3.◎ Term【掲載】
4.◎ F−1 Visa/I−20【掲載】
5.◎ GPA【掲載】
6.◎ Application Form【掲載】
7.◎ GRE
8.◎ Entrance Difficulty;VC
9.◎ Tuition
10. ◎ Dorm
11. ◎ Alumni
12. ◎ Master's Thesis
13. ◎ Paper
14. ◎ Assignment
15. ◎ Working Holiday
16. ◎ Scholarship
17. ◎ Social Security Number
18. ◎ Accreditation
19. ◎ Admission
20. (復習編;テスト)【掲載】
〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆1☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜
留学関連用語明解![第1回目]
==============
◎ Academic Advisor(指導教授)◎
今回、先ず第1回目は、Academic Advisorを取り上げました。
米国の大学等に留学された経験のある方であれば、既にご存知だと
思いますが、単に「指導教授」という日本語訳を超えた存在です。
あえて解説すれば、「受講科目登録や専門課程を選択時、あるいは
単位の取得等々学業全般に対して、学生ひとりひとりに助言を与えて
くれる教授」のことであり、特に、留学生に対してのアドバイザー
は、Foreign Student Advisor(留学生アドバイザー)と呼ばれ、
外国人留学生の入学許可証の発行や移民局との交渉、ビザについて
の相談等々、生活全般にわたって面倒を見てくれる心強い存在です。
私は、日本の大学生の時には、ほとんど担任教授?とはかかわり
がありませんでしたが、米国の大学院留学時には、入学決定前から
この「Academic Advisor」兼「Foreign Student
Advisor」には
お世話になりました。
(既に、このメルマガを長年読んでいる人はご存知かと思いますが、
この教授のご配慮のお陰で、TOEFLの入学許可規定点数に少し
足らなかった私でも無事、大学院入学許可が得られたのです!
また、修士論文執筆時には、またまた、この「Academic
Advisor」
のお陰で、何とか修士号の取得が出来ました。感謝!)
さように、このAcademic Advisorはありがたい存在ですが、この
Academic Advisorを活かすも殺すも、要はあなた次第ですョ。
〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜☆1☆の終わり〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆2☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜
留学関連用語明解![第2回目]
==============
◎ Academic Degree(学位)/Academic Year(学年度)◎
前回の第1回目は、Academic Advisorを取り上げましたが、今回は
これに続きAcademicシリーズということで、Academicで始まるいくつか
の留学関連用語をご紹介しましょう。
(1) Academic Degreeとは学位のことですが、日本では通常
短大や大学を卒業しても、学位のことはあまり気にしないと
思いますが、大学院に行ってあたりまえの米国では、単に
大学に入ったというよりも、その学位のほうが重要です。
特に、現在の日本では大学を卒業して就職という形が殆んど
ですので、大学院まで行って修士号(Master's)や博士号
(Doctorate)の学位を取得して就職する人は少ないですが、
米国では名のごとく大学の学部生は、Undergraduate
Student
と呼ばれ、大学院生になって初めて、Graduate
Studentと
呼ばれます。つまり、大学を出て初めて基礎が出来、それから
大学院でもっと専門的な本当の学問を学ぶと言うことでしょう。
因みに、4年生の大学を卒業してもらえる学位は、Bachelor's
Degreeです。日本ではあまり意識しない学位ですが、いわゆる
「学士号」です。例えば、4年生大学の理学部卒であれば、
「理学士」となり、英語ではBachelor
of Science、略してBS
と呼ばれます。(既にご存知の方もおられるかと思いますが、
このBachelorには、「独身男性」という意味もありますョ。)
私の場合は、米国の大学院でコンピュータサイエンスの修士
過程を修了し、Master of Science、略してMSの学位を貰い
ましたが、これを日本語に訳すと、「理学修士」となります。
正式に言えば、Master's Degree in
Computer Scienceとなり
ます。ついでに言えば、このMaster's
Degreeを取得する為に
書く修士論文は、Master's Thesisとなります。
留学予定、留学中の皆さんは、是非Academic
Degreeの取得を
目指して、頑張って下さい。
(2)Academic Yearとは学年度のことですが、日本と違って米国は
少し複雑です。日本では、全国どこでも、4月から新学期が
始まり、3月で1学年が終わりますが、米国の大学は、通常
9月から新学期が始まり、翌年の5月頃に1学年が終わります。
(6月から9月までの3ヶ月間はどこにいったのかって?
もちろん、その長い3ヶ月間は夏休みです。うらやましい
ですか? しかし、しかしです。その先が日本とは違います。
夏休み中もフルに大学の授業があり、大抵の学生はこれらの
授業に出ています。日本の大学生のようにバイトに明け暮れて
いるような学生は余りいません。)
米国のAcademic Yearの話になると、以前もお話しました、
Semester System(セメスタ制;2学期制)やQuarter
System
(4学期制)とも絡んできますので、少しややこしくなります
が、米国では通常、9月初旬〜1月下旬の秋学期と、2月中旬
〜6月初旬の春学期の2つに分かれていることから、上記の
ようなAcademic Yearとなっています。
しかし、私の通った大学は、Semester
Systemをとっては
いましたが、少し変則的でした。つまり、
・秋学期:8月下旬〜12月上旬
・冬休み:12月上旬〜1月下旬
(この期間に冬学期の授業あり、但し、オプション)
・春学期:1月下旬〜5月中旬
・夏休み:5月中旬〜8月中旬
(この期間に夏学期の授業あり、但し、オプション)
というような感じでした。
(見かけ上のSemesterですが、実質Quarterです!)
つまり、長く休もうと思えば休みが取れ、勉強しようと
思えば休み中でも勉強が出来る。かように米国は自主性を
重んじている国なのです。よって、私は当時、企業の社費
留学の身でしたので、他の日本からの学部留学生のように
長い休みを遊んで過ごすわけにもゆかず、冬学期と夏学期
の授業をとり、勉強にいそしみました。
(その努力の甲斐もあり、1年あまりで何とかMSを取得
することが出来たのですが。(^_^;) )
どうですか、Academic DegreeやAcademic
Yearに関してご理解頂け
ましたか? もし、未だ良く分からない点がありましたら、一度、
『英語は絶対、勉強するな!』のチョン チャンヨンさんも薦めて
います、「英英辞典」で是非、用語の本来の意味の確認して見て
下さい。
ついでに、下記のAcademic留学関連用語、頑張って調べてみて
下さい。
・Academic Background
・Academic Objective
・Academic Record
・Academic Probation
では、また次回をお楽しみに!
〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜☆2☆の終わり〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆3☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜
留学関連用語明解![第3回目]
==============
◎ Term(学期)◎
前回取り上げましたAcademic Yearに関係の深い言葉がこのTermです。
"Term"の意味は、"期間"としてご存知の方も多いかと思いますが、この
Termは米国の大学では、Spring Termというような具合に良く使われる
言葉です。
(このSpring Termの意味は前回Academic Yearのところで出ました春学期
のことです。もう、言うまでも無くおわかりですネ。)
今回、このTermに関連して、もう少しクイズ形式でご紹介しておきま
しょう。
まず第1問目は、Term Paperです。何だかわかりますか?
⇒既に、このメルマガを以前からお読みの方はすぐに分かるかと思い
ますが、これは、いわゆる日本でいうレポートのことです。通常、学期
の最初に課題が与えられ、学期の最後に調査結果をレポート(つまり、
小論文、紙=Paperとして)提出もしくは発表させられますので、この
ように呼ばれますが、略してPaperとだけ、呼ばれるケースもあります
ので、注意して下さい。
では、第2問です。Thesisとは何でしょうか?
⇒これは、先ほどのPaperよりももっと重みのある、通常、学位取得を
目的とした、いわゆる日本でいうところの学位論文のことです。
例えば、修士論文は、Master's Thesis、博士論文は、Doctorial
thesis
となります。
Term Paperに関連させて、憶えておいてください。
少し余談になりますが、米国で修士号の取得に向けては、必ずしもこの
Master's Thesisを書かなくても良いようです。私の通っていた大学では、
この修士論文を提出するかわりに、Comprehensive
Final Examと呼ばれる
試験をうけて合格すれば良いというオプションもあったようです。しかし、
このオプションを選択するためには、6ユニット程、多くの単位が必要で
あり、我々留学生はただでさえ短い限られた期間での単位取得の困難性と、
やはり留学生にとっては難しい英語での試験であり、この試験で不合格に
なった場合のリスクを勘案して、私は多少苦労してでも自分の得意な内容
で勝負の出来る修士論文のコースを選択しました。そして、結果として
これは正解でした。
(これまでに何度か書きましたように、最後の論文の審査でかなり苦労
しましたが、例のアドバイザーの教授が味方になって助けてくれました!
−−−ぶっつけ本番のテストでは、こうは行かないですよネ。(^_^;) )
というところで、今回の「留学関連用語明解!」はおしまいです。
では、また次回をお楽しみに!
〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜☆3☆の終わり〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆4☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜
留学関連用語明解![第4回目]
==============
◎ F−1 Visa(エフ・ワンビザ;学生ビザ)/
I−20(アイ・ツゥエンティー;入学許可書)◎
既に冒頭でも触れましたが、米国での正規留学に当って必要なのが、
この学生ビザ、つまり”F−1ビザ”です。これが無いと、米国では
正規の学生として学ぶことが出来ません。
それでは、このF−1ビザはどうすれば手に入るのでしょうか?
I−20とは何ものなのでしょか? また、大学からの合格通知と
このF−1ビザとの関係はどうなっているのでしょうか?
これらを明らかにするのが、今回の目的です。
(既にご存知の方も大勢いるかと思いますが、このF−1ビザは留学
にあたり大変重要ですので、これから米国留学を目指している方で、
まだご存知の無い方は、今回の内容をしっかり理解しておいて下さい!)
先ず最初に、大学から合格通知を貰ってから、このF−1ビザ取得
までの主な流れは、以下のようになります。
1.合格通知の届いた大学に入学の意志を示す。
⇒通常、これは入学一時金等を支払うことによって行ないます。
(大学からの通知のなかに、いつまでにいくら払えば良いか等々
の指示が書かれている筈です。−−−これは私立大学等々では
場合によっては、最初のセメスター(既にこの用語はマスター
済みですよネ? 分からない人は復習、復習!)分の授業料
の一部や寮費までも支払いが必要となるケースもありますので、
かなり!?の資金がこの段階で必要となることも覚悟の上、
事前の準備が必要です。)
2.上記の大学所定の手続きが完了後、大学から正式の入学許可証、
つまり、”I−20”が送られてきます。
⇒これは、その特定の大学のみが入学を許可したものであり、
このI−20は、入学許可条件や許可期間等々、色々細かく
書かれた重要な書類です。
3.F−1ビザの申請処理を行なう。
⇒上記I−20やパスポートその他必要書類を揃えて、他のビザ
申請と同様にアメリカ大使館もしくは領事館のビザ係に申請
して、やっとF−1ビザをもらえることになります。
(I−20の内容や審査によって、ビザの有効期限は変わるよう
ですが、正規の大学や大学院留学であれば、最大の5年間有効
なF−1ビザがもらえる筈です。−−−私の場合も大学院でした
が、5年間有効なビザが貰えました。)
当然のことですが、このF−1ビザのスタンプのところには、
入学許可された大学名が記載されていますので、F−1ビザが
あるからといって、渡米後全く関係の無い大学に移ってはいけ
ません。もし、そのような場合には、新たにその大学から入学
許可、すなわち新たなI−20を貰ってビザの書き換えをしな
ければなりません。
(ただし、許可されたベースとなる大学に在籍している限り、
他の大学の授業を一部とったり、別の大学にも在籍する等々は
問題無いようです。−−−私の例でも、夏季に別の大学の授業
を取り、その単位を自分の大学の単位として、トランスファー
しました。)
尚、いづれにしろ、米国滞在中は、パスポートやビザと共に、
このI−20も所持しなければ、なりません。
(留学中の日本への帰国等々、このF−1ビザがあれば何度でも
自由に出来ますが、その都度このI−20も必要となります。
それほど、このI−20は重要なのです!)
F−1ビザとI−20の関係、おわかり頂けたでしょうか?
大学からI−20が送られてくる頃になると、当然、入学が確定した
ということで、大学の色々な部署から入学関連で必要な書類や案内が
届くようになります。
(単なる情報程度のものもあれば、入寮手続きに関するもの等々、色々
重要なモノも多々来ますので、もれなくチェック要です!−−−英語で
書かれていても、合格の嬉しさで、勉強も兼ねて楽しく読めるでしょう。)
少し、本来の「留学関連用語明解!」から離れて余談となりますが、私
の場合は、入学確定前から入学決定の選考にあたられていた教授(のち
にこの教授が私のアドバイザとなることが判明したのですが)から、私の
コンピュータ関連のスキルや資格、バックグラウンド等々に関してもっと
詳細を知りたいとの手紙が来たこともあり、その後何度かはその教授と
手紙でやり取りをしていました。(その頃は、未だ日本ではEメールなる
ものは全く普及しておらず、紙ベースの本当のメールでのやり取りでした。
−−−因みに、その頃は日本は未だワープロ全盛時代で、パソコンは趣味
の世界だった頃であり、私もパソコンの知識は趣味としては色々ありま
したが、今で言うところのパソコン通信やEメール等々の知識は全くあり
ませんでしたので。(^_^;) )
このような経緯もあり、入学が確定した後は、お礼及び今後の相談も
兼ねて、渡米次第その教授を訪問するという約束を、8月下旬の渡米前
には既に交わしていました。
(何も知らない不安だらけの米国留学生活のスタートに際して、何かを
相談に行ける相手がいるということは、かなり精神的に心強く、そして、
このような形で留学生活のスタートが切れたということも、私の留学生活
が成功に終わったひとつの重要な要素かも知れません。−−−不慣れな
英語で、かつ初対面の教授に相談に行くというのも、なかなか大変なこと
だったのでは、と今更ながら感じていますが、当時の自分は留学に燃えて
いたせいか、きっと何でもできたのだと思います。(~_~) )
というところで、今回の「留学関連用語明解!」はおしまいです。
では、また次回をお楽しみに!
〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜☆4☆の終わり〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆5☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜
留学関連用語明解![第5回目]
==============
◎ GPA(Grade Point Average;成績評価平均点)◎
GPA(G.P.A.とも表記する場合もあり)は、Grade
Point Average
(成績評価平均点)の略であり、米国の大学、大学院で一般に用いられて
いる、成績評価指標です。
このGPAに関しては、かなり前に『留学センスアップ講座』にて
解説しましたので、以前からの読者の方は既にご存知かと思いますが、
復習も兼ねて、今回再びじっくりと解説致します。
私の通った大学院(学部も同じですが)では、この成績評価システムは、
"GRADING & QUALITY POINT SYSTEM
(GPA)"として定義されており、その
なかでGPAは、
”GPA:Grade Point Average(calculated
by QPTS ÷ QHRS)”
と書かれていました。
(因みに、QPTS:有効評価ポイント、QHRS:有効科目単位数を意味します。)
すなわち、同一QHRS(受講科目単位数)に対して、QPTS(評価点)
が大きいほど、GPA値が大きくなり、成績が良いということになります。
既に、これまでに私の「波乱万丈の留学体験記」や「留学成功の秘訣」
を読まれた方は、GPAについてお分かりかと思いますが、この数値は
大変重要な意味を持っています。つまり、このGPAにより、進級、大学
院進学や奨学金を受け取る資格等々にも影響するのです。
それでは、まだこのGPAについて良くご存知ない方の為に、詳しく
解説しましょう。
通常、日本の大学では、4段階評価法である優、良、可、不可あるいは、
これに対応してA、B、C、Dという風に4段階で成績が評価されますが、
米国ではこれが5段階評価となり、例えば次のように定められています。
A(Outstanding)--------> 100〜90点(4.0ポイント)
B(Superior)-----------> 89〜80点
(3.0ポイント)
C(Satisfactory)-------> 79〜70点
(2.0ポイント)
D(Low Passing)--------> 69〜60点
(1.0ポイント)
F(Failing)------------> 59〜0点
(0.0ポイント)
そして、更に細かく、A〜Dには、それぞれ”+”と”−”があり、
結局、A+(4.0),A(4.0),A-(3.7),B+(3.3),B(3.0),B-(2.7),C+(2.3),C(2.0),
C-(1.7),D+(1.3),D(1.0),D-(0.7),F(0.0)と、区分されます。
ここで注意が必要なのは、日本の大学と違い、履修した科目がたとえ不合
格(例えば、DもしくはF相当)でもその科目の単位はGPAの対象となり、
QHRSに組み込まれます。したがって、不合格科目ひとつでもがあれば、
GPAはかなり下がってしまいます。
そして、大学によって差はあると思いますが、私の通った大学院では、
入学条件として、大学時代の専門課程でGPAが3.0以上、全体の
GPAで2.7以上が要求されていました。(もちろん、日本人には
TOEFLの得点も重要なファクターですが。 (^_^;) )
また、大学院での条件も厳しく、卒業有効単位として認められるのは、
それぞれの科目でB(3.0)以上で、それ以下(たとえB−でも!)有効単位
として認められませんでした。(よって、例えばC+を取ったとすると、
これは有効単位とならなくても、もちろんGPA対象となりますので、
全体のGPAは当然かなり下がります!)
このように、米国の大学での成績評価システムは日本の評価システムより
概して厳しく、大学によっては、あるセメスタのGPAが2.0を切ると、
退学しないといけないケースもあると聞いており、このような実情から、
”米国の学生は大学に入ってから良く勉強するが、日本の学生は大学に入る
までは勉強しても、入ってから勉強しない”と、言われるのでは?
(もっとも、米国の学生が、ほんとうに勤勉かどうかは別として。)
それでは最後に、GPAの理解を確認するためのクイズを出しましょう。
以下に示す米国のある大学院の学生の各科目の成績からGPAを計算し、
この学生が卒業できるか否かを回答願います。
★卒業前提条件:5科目(15単位)以上履修すること。但し、B(3.0)
以上を卒業有効単位とし、GPA3.2以上にて卒業可
とする。
[(注)これはあくまでもクイズであり、実際の卒業条件ではありません。]
★そして、ある大学院生の履修履歴及び成績:
(因みに、下記は、私の成績ではありません。為念。)
Artificial Intelligence QHRS=3.0 QPTS=A-
(3.7x3.0=11.1)
Program Language Survey QHRS=3.0 QPTS=B-
(2.7x3.0= 8.1)
Management Science QHRS=3.0 QPTS=A+ (4.0x3.0=12.0)
Fault-tolerant Systems QHRS=3.0 QPTS=B+ (3.3x3.0=
9.9)
Operations Management QHRS=3.0 QPTS=A (4.0x3.0=12.0)
UNIX Security QHRS=3.0 QPTS=B- (2.7x3.0=
8.1)
★質問:上記学生のGPAは? また、この学生は卒業可? 不可で
あればその理由は?
★解答:多分、皆さん容易にお分かりかと思いますが、この学生は
残念ながら卒業不可です。
以下に、その解説を致します。
上記学生のGPAは、単純に各科目の一番右の数値の合計を算出し、
これを、QHRSの合計時間で割ったものですから、
61.2 ÷ 18 = 3.4
となり、GPAに関しては卒業前提条件の3.2を超えていますので、
OKです。
但し、ここで注意しなければならないのは、もうひとつの前提条件
である、5科目(15単位)以上取得という条件です。
確かに、6科目(18単位)と見かけ上は履修条件をクリアして
いそうですが、そのうちの2科目の成績が残念ながらB−となって
おり、有効単位がB以上という条件からはずれています。
したがって、履修有効科目数、単位は4科目(12単位)となり、
卒業前提条件を満たしていないことになります。
ですから、ここでの教訓としては、うまく卒業するためには、単に
科目を一杯取ったり、GPAを気にしていてもダメであり、その質が
大切ということです。特に科目を選択できる場合には、自分の理解で
きそうな科目、言い換えれば、頑張れば必ずB以上がとれそうな科目
を選択することが大切です。また、その為には、事前に科目内容を良
く調べたり、既に受講済の友人等々から、科目情報を入手することも
必要かも知れません。
ただ、ここで勘違いをして貰いたくないのは、あくまでも卒業が目
的ではなく、卒業は履修成果の結果としてついてくるものである、と
いうことです。したがって、勉学なくしては、卒業も意味の無いもの
となってしまいます。
本来の用語解説から少しそれてしまいましたが、これで今回はGAP
に関して、しっかり理解できたことと思います。
それでは、ついでに下記の留学関連用語も、憶えておいて下さい。
・Graduation Requirement (卒業履修必要単位、要件)
・Mid-term (中間試験;midterm examinationの略です)
・Final (期末試験;final examinationの略です)
・Credit (履修単位;unitとも呼ばれます。)
というところで、今回の「留学関連用語明解!」はおしまいです。
では、また次回をお楽しみに!
〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜☆5☆の終わり〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆6☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜
留学関連用語明解![第6回目]
==============
◎ Application Form(願書)◎
既に、今時点では今年の入学への準備というよりも、来年の米国の
大学への留学準備に向けての準備として、先ず最初に必要となるのが
このApllication Form、つまり願書の取り寄せです。
ここでは詳細は省きますが、このApplication
Fromの取り寄せ方法と
しては、日米教育委員会が用意している無料の願書請求用紙であるJPAA
(Japan Preliminary Application for Admission)を用いる方法と、自分
自身で願書請求の手紙を各志望大学に書く方法がありますが、いづれに
しても、留学を決意した段階で、早めに願書請求の準備を始めたほうが
良いでしょう。
目安としては、留学開始の1年半くらい前から願書請求の準備を始め、
1年くらい前には、各大学の願書がそろっている、というくらいがベスト
でしょう。(例えば、2004年の9月からの留学であれば、連休明けの
今頃からそろそろ大学の候補選定を始め、TOEFLのテスト受験準備も
併行して進め、夏頃には志望大学への願書請求を開始し、2003年の
9月頃には、一通りの願書と、一応のTOEFLの点数!?が確保できて
いれば、OKです。−−−TOEFLの点数は、志望校選びにも大いに
影響しますので、早めに一度受験して、現時点の自分の力を確認しておく
ことも、これからの留学準備に向けて大切です。)
Application Formが手に入れば、応募要領をよく読んでから願書を提出
するのはもちろんですが、その際に良く出てくる、あるいは、出願関連で
重要な用語があります。
今回、これらの用語もついでに憶えておきましょう。クイズ形式で出題
しますので、当ててみて下さい。
★Q1:Transcript
(ヒント:大学留学の際は、高校の時のもの、大学院留学の際は、
大学の時のモノが、願書に加えて必要となります。)
★Q2:Certificate of Graduation
(ヒント:同上。日本語のモノは持っている人も多いかと思います
が、当然英文で書かれた公式のモノが必要です。)
★Q3:Letters of Recommendation
(ヒント:自分のことを良く知っている人に書いてもらい、
大抵直接大学送付してもらうことになります。
大学によっても異なりますが、通常2〜3通必要
となります。)
★Q4:Health Certificate
(ヒント:これも大抵の大学で必要となります。特に、大学の
寮に入る場合には、各種の予防接種も義務付けられる
ケースがあります。)
★Q5:Statement of Financial Support
(ヒント:英文の証明書で、社費留学の場合は、会社から発行
してもらうことになりますが、個人留学の場合には
費用負担責任者が発行することになります。大学側
指定の用紙に記入する場合もあります。)
★Q6:Essay
(ヒント:自己アピールする重要な書類のひとつです。もちろん、
英語での作成が必要です。十分時間をかけて力作を
提出しましょう。)
★Q7:Application Fee
(ヒント:出願時には、当然必要となります。金額は、大学に
よって異なりますが、通常数10ドル程度でしょう。
外国為替取扱い銀行で、送金小切手を作成し、願書
に同封して、送付となります。ただし、これは、
入学が許可されなくても戻ってきませんョ。−−−
因みに、このように、返ってこないモノのことは、
”nonrefundable”と言います。ご参考迄。)
上記に加えて、TOEFLや各種テストのスコアレポートが必要と
なりますが、大抵これらのスコアは受験後、各機関から直接大学に
送付されることになります。
以上、出願関連の留学用語、皆さんお分かりになりましたか?
それでは、最後に、解答を記しておきましょう。
・A1:Transcript(成績証明書)
・A2:Certificate of Graduation(卒業証明書)
・A3:Letters of Recommendation(推薦状)
・A4:Health Certificate(健康診断書)
・A5:Statement of Financial Support(財政能力証明書)
・A6:Essay(エッセイ;入学動機、目的の作文)
・A7:Application Fee(申請料)
そして、これら書類と共に提出されたApplication
Formが受理され、
大学の審査に合格すれば、晴れて”Admission(入学許可)”となる
わけです。
留学を目指されている読者の皆さんは、晴れてAdmission
Letterを
貰えるように、頑張りましょう!
というところで、今回の「留学関連用語明解!」はおしまいです。
では、また次回をお楽しみに!
〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜☆6☆の終わり〜〜〜〜〜〜△〜〜〜〜〜〜〜
以下は、アマゾンKindleストアの電子書籍にてご覧下さい。
尚、特別に第20回の確認テストを以下に掲載しましたので、
留学希望者は即、下記のテストにて実力チェックしみて下さい。
(Cレベル以下の人は電子書籍「使える! 実践海外留学英語」にて勉強を!)
〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆20☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜
留学関連用語明解![第20回目](復習編)
==================
今回は、これまでの復習として、小テスト(クイズ)形式としました。
一問5点で、20問全問正解で100点です。難点くらい取れるか、まずは
試して見てください。それでは、スタートです。
(一般的な用語もありますが、留学関連用語としての意味を考えて下さい。)
◎留学関連用語クイズです。意味を考えてください。(5点/問)
1.Academic Advisor
2.Academic Degree
3.Academic Year
4.Term
5.I−20
6.GPA
7.Application Form
8.GRE
9.Entrance Difficulty;VC
10.Tuition
11. Dorm
12. Alumni
13. Master's Thesis
14. Paper
15. Assignment
16. Working Holiday
17. Scholarship
17. Social Security Number
19. Accreditation
20. Admission
以上の20問ですが、どうでしたか? 全部わかりましたか?
それでは、解答です。
:
:
:
↓
◎留学関連用語クイズ解答
1.◎ Academic Advisor(指導教授)◎
2.◎ Academic Degree(学位)◎
3.◎ Academic Year(学年度)◎
4.◎ Term(学期)◎
5.◎ I−20(アイ・ツゥエンティー;入学許可書)◎
6.◎ GPA(Grade Point Average;成績評価平均点)◎
7.◎ Application Form(願書)◎
8.◎ GRE(Graduate Record Examination;大学院入学テスト)◎
9.◎ Entrance Difficulty;VC(入学難易度;かなり難)◎
10.◎ Tuition(授業料)◎
11. ◎ Dorm(学生寮)◎
12. ◎ Alumni(同窓生、卒業生)◎
13. ◎ Master's Thesis(修士論文)◎
14. ◎ Paper(レポート)◎
15. ◎ Assignment(宿題、課題)◎
16. ◎ Working Holiday(ワーキング・ホリデー制度)◎
17. ◎ Scholarship(奨学金制度)◎
18. ◎ Social Security Number(社会保障番号)◎
19. ◎ Accreditation(認定制度)◎
20. ◎ Admission(入学許可)◎
上記解答をもとに、自己採点してみて下さい。
簡単なものや少し分かりにくいものも混じっていますが、これまでの
私の経験談をもとに思い出してもらえば、直ぐに分かると思います。
因みに、評価としては、以下のようになります。
・Aランク(留学実践者) : 100点〜80点
・Bランク(留学準備者) : 75点〜60点
・Cランク(留学予備軍?): 55点〜40点
・Dランク(留学???) : 35点〜0点
と、いったところではないでしょうか?
Dランク以下の人は、留学に拘わらず、英語の語彙力自体が不足
している可能性がありますので、これを機会に更に頑張って下さい!
− 完 −
〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜☆20☆の終わり〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜〜
− 以上 −
[注] この『留学関連用語明解!』の著作権は著者である多門院
英蔵に属しますので、無断での複写、複製、利用等々一切ご遠慮下さい。
もしご意見や掲載希望等々がありましたら、多門院 英蔵までご連絡願います。 宜しくお願いします。