【新々・TOEIC高得点取得の秘訣】
〜 TOEICで860点以上取得したい人の為に 〜
<その2>
- このページに最初にたどり着いた方へ→先ず、【新々・TOEIC高得点取得の秘訣】<その1>からお読み下さい。
- スコアアップの真の秘訣は? (続き)
その後、私は英語のリスニングのトレーニングをたった1日30分程度ですが、1年間続けました。内容としては、特にTOEICを意識したトレーニングでは無く、ナチュラルな英語(会話、ニュース、物語等々)を通勤電車の行き帰りに何度も何度も聞くというトレーニングでした。合計約180時間程度の学習量ですので、さほど変化は無いと思いましたが、実際TOEICを受験してその効果はハッキリと感じることが出来、現にリスニングセクションの点数も数10点向上しました。何度か受験しましたが、確実に向上しました。
(因みに、私のリスニングセクションの点数は既に430点を超えていましたので、これを数10点あげるのは大変なことのようです。しかし、2回受験し2回とも、450点をクリアできました。そして、何よりも驚いたのは、以前はあやふやであった聴き取りの問題が、自信をもって回答できたということです。パートI〜パートIIIはほぼ満点だと思います。ただ、パートIVは、長文を聴いて答える問題で、私はこれは日本語でも苦手ですので、ここでかなり点数のロスをしているのだと思います。)
しかし、残念なことに私はリスニングのみで、読み書きや文法のトレーニングはほとんどやっていませんでしたので、やはりリーディングセクションの点数は悪く、逆に以前キープした430点から下がるくらいでした。特に文法は、難しく感じました。以前よりも。(もし、読み書き、文法のトレーニングも地道に続けていれば、多少リーディングセクションの点数も向上し、念願の900点台に入れたかもしれませんが、残念ながらリーディングセクションの点数が伸びず、900点の大台には乗れませんでした。当初は。)
ここで、私が言いたいのは、やはり地道なトレーニングの大切さです。しかし、闇雲にトレーニングをしても効率が悪く、効果も余り期待できません。同時通訳で有名な国弘正雄先生が「音読」の重要性を説かれており、最近、色々なところで「音読」の大切さが叫ばれていますが、私もこの「音読・筆写」は重要で、かつ英語力向上にかなり有効であると思っています。しかし、この地味な「音読・筆写」を続けることが如何に大変か、やってみた人でないと分からないと思います。(ですから、現に、一凡人である私も安直なリスニングしかトレーニングができていないのです!)
私は、英語力、特に実践英語力向上の鍵は、語彙力と文法力、このふたつの基礎力と、これをベースにしたトレーニングに尽きると思っています。
いよいよ次に、実践英語力が身につき、結果としてTOEICのスコアアップにつながる、取って置きのトレーニング方法を、このコラムを読まれている読者の方に特に公開しましょう。
- スコアップの為の勉強方は?
ここでは、特にTOEICに対してというわけでなく、私が常に提唱している「実践英語力」を向上させ、結果としてTOEICの点数も向上するというスコアアップの為の勉強法、言い換えれば、英語トレーニング方法を、ここまで読まれた方の為に特に伝授しましょう。
しかし、英語のトレーニングといっても、闇雲にトレーニングをしても効率が悪く、効果も余り期待できないことは既に述べました。また、単にTOEICの点数が上がっても真の英語力が身につかず、実践で通用しないような勉強、トレーニングであってはダメです。皆さんが本当に望んでいるのは、単に形だけのTOEIC高得点でしょうか? いやそうではない筈です。真の「実践英語力」つまり、実際の現場で役立ち、かつビジネスで通用するような英語力を望んでいる筈です。
(もし、単に形だけのTOEICの高得点を望んでいるのであれば、これ以降は読まれる必要はありません。)
よって、ここでは「実践英語力」向上に、特に有効な英語トレーニング方法を以下に、2、3述べます。
【実践英語力向上トレーニング方法1:基本事項】
まず一番最初に言っておきたいのは、「継続は力なり」ということです。すなわち、すぐに効果が出ないからといってトレーニングを止めないことです。これは何事に対してもいえますが、特に語学力向上の為には、重要です。それと、もう一つ重要なのは、たとえ少しでも毎日続けることです。(たとえ、10分でも20分でもOKです。何もしないよりずっとマシです。マシどころか、この10分、20分はいづれ大きな差となってあらわれるのです。)
トレーニング実施にあたって、もうひとつ基本的でかつ重要な点があります。それは、決して嫌な教材、興味のないテーマをトレーニングの対象として選ばないということです。これは基本的なことなのですが、よく、誤解されています。勉強、トレーニングは大変だという概念です。しかし、これは間違いです。楽しく勉強、トレーニングができなければ、決して身につきませんし、継続も不可能です。このところを良く理解して下さい。
皆さんが行なうのは、難しい英語の勉強ではありません。既にこれまで学校で習ったことや既に知っていて当然のことでありながら実際の場で活用できないことを「実践」の場で使えるようになる為のトレーニングをするだけです。したがって、そのトレーニングは楽しくやらなければダメなのです。
以下に、具体的なトレーニング進め方のコツを伝授します。
【実践英語力向上トレーニング方法2:リスニング力の向上】
ここでは、私が実際に行なって効果の上がったいくつかの誰でも出来るトレーニング方法及び、その際に使用した教材をご紹介致します。
先ず一番面白くて、かつリスニングだけでなく、総合的な英語力の向上にもつながるのは、NHKのテレビでの英語番組を見ることです。ラジオではなく、テレビというところがコツです。昔から良く私も中学生の頃は朝早く起きて頑張ってラジオの英語番組を聞きました。しかし、今はテレビのほうが内容も抱負で、かつとっつきの良くてベターです。何よりも一番良いのは毎日違った内容で楽しめるということです。(因みに、月曜、火曜、水曜、木曜と毎週4種類の楽しい番組が週4日間放送されています。)
これら番組を見るコツは、決してテキストなんかは買わないことと、見れない日があっても良いという軽い気持ちで見ることです。但し、番組の20分間はしっかりテレビに集中して下さい。曜日によっては多少レベルの高いドラマをベースとした内容や、インタビューをベースとしたものもありますが、とにかく毎日継続して見ることが大切です。半年、1年後にはキッと成果が現れてきます。
そして、これらNHK英語番組の良い点は放送の時間帯です。再放送が丁度夜中の12時ですので、会社勤めの人も学生の人も家に帰ってきて、寝る前のたった20分間をこれら番組にあてるだけで良いのです。(見た後直ぐに寝るというのも記憶のコツです。)そして、翌朝昨日のテレビの内容や表現をもう一度思い出して下さい。もし、思い出せないところがあっても心配いりません。本屋さんに番組のテキストが既に出ていますので、これを少しだけ立ち読みして確認すれば良いのです。買う必要はありません。
次にもう一つの取って置きの、リスニングに特化したトレーニング方法があります。
巷には英語のリスニングに関する教材になりうるモノがたくさんあります。そのひとつがラジオのAFNです。よく、これは音楽が多くてあまり役に立たないという人もいますが、結色々な番組があり、それなりに楽しみながら英語のリスニング力が身につきます。しかし、これを楽しむレベルにまでなるにはある程度のリスニング力(つまり、語彙力、文法力をベースとした、読解力をもとにした力)が必要です。
そこで、まだTOEIC860点にまったく届かない人、特にリスニングセクションが300点程度しか取れない人に取って置きの秘策があります。一番よい方法は何か適当な巷のCD付の教材を選んで、この音読筆写をするのがベストですが、あまり時間がとれず、かつこんな地道なことをなかなか続けることができないという人にぴったりのトレーニング方法があります。
それは、とにかくナチュラルな英語をMDもしくはメモリプレーヤーにて、ひたすら通勤、通学の電車の中で繰り返し、繰り返し聴くという方法です。そして、これにもやはり効果をあげるためのコツがあります。ニュースでも、物語でも、エッセイでも、会話でも何でも教材としては良いのですが、あまり内容的に難しいものや興味のないものは選ばないことです。(ここで注意していただきたいのは、ポイントは内容であって、英語のレベルではありません。英語としては、あくまでもナチュラルなスピードか多少早めと感じるものでもOKです。逆にそのほうが達成感があって良いと思います。)
具体的なトレーニングの進め方ですが、これにも色々やり方はありますが、現在のリスニングのレベルによって最適なトレーニング方法が多少変わってきます。仮にあなたの現在のTOEICのリスニングセクション点数が、300点以下であるとすれば、先ずはこれから聴こうとする英文の内容の概要(意味)を日本語で読み何についての話題かを理解してください。大体で結構ですが、まだこの段階では英文を見てはいけません。大体の内容が把握できたなら、この英文をMDプレーヤー等々の携帯機器にダビングし、これを通勤、通学の電車の中でひたすら繰り返し聞き、日本語の意味に相当する英文であることが大体分かるようになるまで、これを繰り返します。そして、この段階でもまだいくつかの聞き取れな文章や単語があるかと思いますが、次のステップとしては、ここで始めて英文を見て分からない文章、単語の確認をしてください。(こんな簡単な単語が聞き取れなかったのか、と感激(落胆?)することが多々あるでしょう。これが、重要なのです。)そして、その後も繰り返し、繰り返しその英文を聴き続き、英文を完璧に理解し、聴きながら自分でもその英文を(電車の中であれば、声を出さずに頭の中で)すらすら言えるようになったら、その教材は卒業です。
(これを、ニュースや会話物語等々色々なジャンルひととおりこなした暁には、あなたのリスニング力は飛躍的に向上し、TOEICのリスニングセクションで400点以上取れることは間違いありません。こうなるまでの期間は、人によって、また一日の時間のかけ方によって差はあると思いますが、半年も続ければ十分でしょう。)
尚、トレーニング開始時点で既にTOEICのリスニングセクションで300点以上あり、自信のある人は、最初に日本語での意味把握するという作業をカットし、すぐに英文のリスニングに入ってください。そして、ある程度意味がわかった時点で、どうしても認識できない英文や単語を、この段階で英文を見て確認するようにしてください。あとのステップは同じです。
(ご参考までに、私は、ひとつが数分程度の色々なニューヨークの街角での生の会話等々が入った本(CD付)を買い、このCDをSDメモりプレーヤーにダビングして、通勤途上で良く聴いていましたが、これは小型で軽くて、かつ稼動部分(モーター)が無い分電池も長持ちし、ベストでした!)
ここで、これらトレーニングに最適な市販のおすすめの教材をいくつかご紹介しましょう。
1.「英会・ぜったい・音読CDブック」(講談社パワー・イングリッシュ、1200円)のCDを利用。(本を活用する、しないはご自由に。)
→音読練習用に最適な題材がばれており、内容もおもしろく比較的たやすく取り組めます。
2.「LIVE from N.Y. CD付」(ジャパンタイムズ編、1500円)のCDのみ利用
→適当な長さの題材が色々収められており、楽しめます。題材によっては聞きとりにくいレベルのものもあり。
3.「LIVE from N.Y.II 現地録音
CD付」(ジャパンタイムズ編、1500円)のCDのみ利用
→上記の続編です。子供とお母さんの会話等々とにかくいろいろな題材が収められています。あきません。
4.「The World News File](DHC CD BOOK、2600円)のCDのみ活用
→実際の生のニュースの聞き取り練習に最適です。特徴は、同じモノがナチャラルハイとナチュラルスロー(これでも結構早い!)の2度づつ聞けることです。
5.「映画英語のリスニング New York Detective Story」(DHC CD BOOK、2900円)のCDのみ利用
→興味深く聞ける内容です。探偵、推理モノが好きな人にはピッタリの教材です。
(これらは、レベルの順というよりも、値段の順です。)
- 更なる高得点取得への秘策は、<その3>を引続きお読み下さい!
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