ヒデクラの英語体験ドキュメンタリーシリーズ[番外編]


エッセイ風『留学成功の秘訣』第2話

〜米国での留学生活を成功させる為のエッセイ風ノウハウ集〜

[第2話:現地での通学、移動手段は?]

 ご存知のように米国はクルマ社会です。日本のように電車やバスでどこに でも行けるというところは余りありませんし、通勤、通学も殆どが自動車で すので、我々日本人のように交通機関に恵まれた環境に育った留学生が、現 地に行って先ず最初に困ることの一つに、移動手段があります。

 以前、『留学体験記』のなかでも書きましたが、最初現地に着き、大学を 訪問する際には、一番手っ取り早い方法でタクシーを利用しましたが、これ はお金がかかる方法であり、余りお勧めできません。かわりに、ダウンタウ ン近辺では路線バスが必ずありますので、これを利用する手があります。し かし、事前に路線図等を入手して良く調べておくことが大切です。

 ここで路線バスを利用する際に、注意すべき点をいくつか列挙します。(こ れは、かなり前のカリフォルニアの例ですので、他の地域や、現時点では異 なる点もあるかと思いますので、最新情報はご自身でお調べ下さい。為念。)

1.先ず、必ず小銭を用意しておくか、事前にバスカード(回数券カード等々 ようなもの)を買っておくこと。そうでないと、最悪乗れないケースもありま す。(親切な人がいれば、両替をしてくれるケースもありますが...)
 因みに、サンフランシスコ市内にはMUNIという路線バスがありますが、 両替機のような気の利いたものは一切ついていません。(紙幣が一杯あると 盗まれるという犯罪防止面の意味もあるのかも知れませんが。)そして、以 前は、市内一律85セントというような中途半端な料金の時があったので、 私はMUNIパスというバスカードを良く買っていました。これは28ドル しましたが、1ヶ月間何度でも乗れるので、便利な上に大変お得でした。 (定期と違って、持っている人は誰でも使えます。)

2.バスの路線は、都会ではかなり複雑ですが、大きな停留所には路線図が 貼ってありますので、これで行きたい方面のバス番号を確認できます。行き 先だけでは自分の行きたいところを経由するか良くわかりませんので、必ず 経由路線に沿った番号の表示されたバスに乗る必要があります。更にもう一 つ注意すべき点は、時々EXPRESSと表示された、いくつかの停留所の 止まらないバスもありますので、これも注意が必要です。
 また、目的のところへ直接行けないときには、バスを乗り継ぐ必要があり ますが、さすが米国、合理的にできており、1回までは無料で乗り換えでき ます。初めての人はその方法が良くわからないと思いますが、知ってしまえ ば簡単です。
 まず、最初のバスに乗って料金を払う際に"Transfer ticket, please." とでも言って、乗換え券のような細長い紙を貰います。この紙には乗ったバ スの路線番号や日時、時刻がプレプリントされてあり、これから確か2〜3 時間以内の乗り換えに限って有効であった筈です。(いい加減ですが、その あたりの時刻のところを印として、運転手が少し破って渡してくれます!) そして、次ぎのバスに乗り換えた際に、料金の代わりにこの乗換え券を運転 手に渡せば良いのです。簡単です!(時間をチェックしているかどうか分か りませんが、米国はいい加減ですので、少しくらいオーバーしていても、問 題無いでしょう。あまりにも時間がオーバーしていたり、日付が違っていて もひょっとすると運転手によってはノーチェックかも知れませんが、何が起 こっても私は責任を取りませんので、悪しからず!)

3.路線バスの最後の注意点として、目的の停留所が近づいた際にどのよう にして降りるかを少し話します。
 最初に料金を払っているので、あとは降りるだけなのですが、これが初め てであると戸惑うケースがあります。と言うのも、何と、例の降車ボタンが 無いバスがあるからです! 正確に言うとあるのですが、これはボタンでは なしに、単にロープが窓枠のあたりに平行してカーテンレールのようにあり、 このロープを少し引っ張ると降車ボタンを押したのと同じ状態になるのです。 (知ってしまえば簡単ですが、最初知らないときは焦りました!)
 余談ですが、サンフランシスコでは10年以上も前に公害対策の観点から かなりのバスがチンチン電車のように道路上空の架線から電気を貰って走る 形となっており、米国では古い路線バスが多いので、時々前のバスが故障し て止まっていると、あとのバスが追い越せず、全然バスがこないというケー スが多々ありました。(もっとも、米国では、時刻表はあって無きものに等 しい、と考えたほうが正解ですが。)

 以上が路線バスを利用する際の注意点ですが、今回バスの話題で長くなり ましたので、交通手段のメインの自動車に関して話すのは、次回第3話とし ます。(実際、私も最初はバスを利用して通学していましたが。ある理由が あって、そのうちレンタカーを長期契約して通学に利用するようになりまし た。)

                    − 以上 −

 次回『留学成功の秘訣』は、[第3話:現地でのクルマのメリットは?] です。 こんな話題を取り上げて貰いたい、等々のご意見がありました ら、ご遠慮無く、 多門院 英蔵宛およせ下さい。(もしくは、ゲストブックにご記入 頂いても結構です。) 宜しくお願いします。 

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2003年11月26日更新済み  

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